レジスタントスターチの働きとハイレジのポイント
前回のブログでハイレジ食について書いていきましたので、今回はハイレジ食を行なうにあたってのポイントやハイレジ食で重要なレジスタントスターチの詳しい働きを話していきます。
まず、レジスタントスターチについてです。
前回のブログにも書いてありますが、レジスタントスターチとは難消化性でんぷんとも呼ばれています。
でんぷんに含まれる消化されにくい成分を指します。食物繊維のような働きをするので、「第3の食物繊維」とも呼ばれています。
食物繊維は2種類ありまして、不溶性と水溶性があります。
不溶性食物繊維の特徴は、便のかさを増やすことや腸内のぜん動運動を促進し便通を良くします。
水溶性食物繊維の特徴は、血糖値の上昇を防ぐことや、腸内の善玉菌の餌になる短鎖脂肪酸の産生が行なわれます。
レジスタントスターチはこの2つの食物繊維の作用を兼ね備えた働きがあると言われています。また水溶性食物繊維よりも腸内の奥まで届きますので、食物繊維にはない役割もあります。
まとめるとこんな感じです。
不溶性食物繊維・・・便のかさを増やす。腸内のぜん動運動を促進し便通を良くする。腸内を掃除してくれる。
水溶性食物繊維・・・血糖値の上昇を防ぐ。腸内の善玉菌の餌になる短鎖脂肪酸が産生される。
レジスタントスターチ・・・血糖値の上昇を防ぐ。短鎖脂肪酸の産生。水溶性食物繊維よりも腸内の奥まで届く。
ちなみに短鎖脂肪酸が腸内で増えると、糖が脂肪細胞に取り込まれるのを防ぎエネルギー代謝をあげて肥満を予防してくれたり、大腸がんのリスクを減らしてくれるそうです。
このレジスタントスターチが多く含まれている食品を食べるときにはポイントがあります。
それは、レジスタントスターチが多い食品は一度加熱して冷ましてから食べてください。
前回のブログで話したようにレジスタントスターチは一度加熱調理し、その後熱が冷めていく段階で作られる成分と言われています。ですので、レジスタントスターチが多く含まれているからといって白米やカボチャ、イモ類を温かい状態で食べてもあまり意味がありません。
レジスタントスターチを多く取るためにポテトサラダや冷や汁ご飯などで食べるのがオススメです。後は、白米を麦ご飯や雑穀米にしたり、ハイレジのフルグラを食べるのもありですね。
年末年始にかけて体重が増えやすい時期ではありますが、ダイエットを計画されている場合はハイレジ食を試してみてはいかがでしょうか?
2017年12月27日10:30 AM MC加圧staff
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